「待て、大丈夫だから、」
そう言った声はかすれて、声になっていなかった。声であることは変わりないのだか、聞こえなかった。
「平助、俺は疾風に熱はからせとくから、片付け手伝ってきて。」
「はい。」
大人しく、俺は疾風に熱をはかられる。
平気なのに、熱があるわけない。
「38.6。よく今まで我慢できたな。」
「だんだん上がってったんじゃね?」
「疾風ー!大丈夫だったー?」
勢いよく、時雨が入ってきた。
「片付けは終わった。あとは、着替えるだけなんだけど、あたしが先に着替えた方があの子たちも湯っくりきがえられるわよね。」
そう言ってジャージの上着を脱ぎ出したのを、俺と、倫は止める。
「そこの更衣室いくから大丈夫ですよ?」
一応、先輩たちが作った、試着室のような更衣室。
確かに、まぁ、使えるが……
昔は、もっと人数も多く、女子マネージャーも多かった。
だから、昔の先輩たちが作ったらしい
でも、やっぱり、何と無く気分的に嫌だ。


