雨のち晴れ


「はい!」

急いで、片付けて、着替えをして。

「帰るぞ、しぃ。」

「うん。」

いつも通り疾風と倫先輩と、風歌と帰って。

明日から始まる合宿に備えるだけ。

「しぃ、全国大会優勝する。」

「うん。楽しみにしてる。」

あたしの夢は、全部、疾風に託すから。

「俺が、必ずてっぺんまで連れて行くから。」

「…約束だからね。」

前を歩いている風歌と倫先輩との距離がどんどん遠くなる。

それでも構わない。今だけは、疾風とこうしてならんであるかせて。

もうすぐに、並んで歩けなくなるんだから、そうなる前に…

たくさん、隣にいさせて。