「…そういえば…」
まだ開けてないアキラからの手紙があった、と、時雨がつぶやいた。
よく考えてみれば俺もあった気もする。読もうにも開けるのに手が震えて開けられなくて未だに読んでいない。
「ちゃんと読んで後悔してよ。じゃないと、アキラの気持ち、全然届いてないことになるじゃん。」
「…あぁ、」
俺は小さく頷いた。
俺はアキラのこと、なんにもわかってなかったのか。
「…毎月お花添えてくれてたの、時雨さんだったんだね。」
あぁ、そうか。今日は月命日だ。だから、時雨が今日にしようって言ったのか。
「……ジュン、くん。」
「なに。」
「一つだけあたし謝ることがあるの。」
時雨が小さな声で話し出した。


