倫の足は特には以上はなさそうに見えるけど、なにかあるのかもしれない。
「疾風、ぼーっとしすぎ!」
「…ぁ、悪い。」
「試合中はちゃんと集中してよ?」
軽く頷いておく。
強い。何度も戦ってるだけあって、知ってるはずなのに、強い。
水野先輩も塔矢先輩もいないから、弱くなった、なんてことはない。変わらない強さ。
「…よく知ってるからこそ、対処がしにくいんだよな。」
陣が言葉を発した。
「…でも、この調子でやるしかないよね。誰か一人でもフリーになれば、外から打つように仕向けられるし、僕も中に入ればなんとか戦える。」
「そうだな。」
いつも、パワーフォワードだったんだ。高さは2人に任せれば大丈夫。そう言える。いや、そう言いたい。
まだ、何か出してくるかもしれない。
気を抜いてなんか、いられない。


