…何と無く気持ち悪い。

この言葉しか出て来ない。

「あー、いたいた!ジュンくん、疾風にぃと、倫先輩に先にあっちゃったかー…」

風歌と、佐倉が、入り口から入って来た。

にしても、知り合い…?

「初めまして。僕は倉橋淳之介。ジュンって呼ばれてるよ。よろしく。姫島さんに赤羽さん。」

「今日転入して来て、バスケ部に入りたいって言うから仲良くなったんです。で、学校案内してたらいつの間にか居なくなってて。」

それでこっちに来たと言うことか…

「理解はした。」

なんとか、な。

「ジュン、他は見なくていいのか。」

「体育館さえわかればいいよ。あとは着いて行けばいいから。」

それだけ言うと、持っていたボールをそのままゴールへと投げる。

綺麗なフォームだ。

「ぁ、入った。」

なんて、軽く笑いながら、言うと、次のボールを取り出して疾風に渡した。
「怪我、治ってるならやろーよ。バスケ。」