「…そう。」
ばあちゃんは、納得いかなさそうな表情をしながらもオッケーを出した。
しばらく待っていると、産声が聞こえた。女だろうか。男だろうか。
母さんには会えるのだろうか。
出産は終わったはずなのに、なかなか出てこない、きがする。
こーゆーの、全然わかんないけど。
まさか、とは思うけど、出血多量で、とかはないよな。
母さん、健康だけが取り柄とかほざいてたし……。
結局、夜中と言うこともあって俺は、うとうとしているうちに兄貴の肩で寝ていたらしい。
起きると、兄貴に、
「母さんが死んだ。」
と、泣きそうな顔で伝えられた。
俺はその場で泣いた。人目なんか気にせずに。高校生になっても泣けるのか、と思いながら、楓叔母さんが、肩を貸してくれて、そのままずっと泣いていた。
その間に兄貴が親父に連絡して、葬式の準備とかもいつの間にか整ってて、親父は、会社を辞めて、じいちゃんの家で畑仕事しながら、生まれたばかりの妹、愛理を育てることに決めた。


