「兄貴ならどうする?」
「さぁ、俺はお前の今の状況に陥ってないからわかんねぇな。」
なんて何時ものように参考にならないような答え返されて、結局自分のことは自分で決めなきゃなんねえんだよなぁ、なんてガラにもないことつぶやいてみる。
「さて、飯食おうー。ぁ、シュークリーム買って来たけど食うか?」
「く、食う。」
兄貴が嬉しそうにカバンの中から袋を出す。
「兄貴、また潰れてんじゃん。クリームでてる。」
「わ、わりい。」
潰れてしまったシュークリームすら、俺の日常の一部で、嬉しかったりする。
なんでもないような会話しながら、俺はシュークリームを食べて、兄貴の食事の相手をする。
そして、兄貴の食事が終わると、片付けだけして、寝る。
いつも通りのはずだった。
pppp
電話の音。
「もしもし。」
俺の学校だとしたら遅すぎる。
兄貴の会社からかもしれない。ミスはなんとかしたと思ってても取りこぼしがあったのかもしれない。
『恭介⁈浩介はいないの⁈』
「なんだ、楓叔母さんか。兄貴はさっき帰って来たばっかりで今風呂だよ。」
『夏子姉さん、産気づいたの。救急車よんだから、国際病院まで行って!』
国際、病院?
しかも、産気づいた…?
いや、まだだろ?予定は2ヶ月先…


