「叔父さん、それから美咲!」
いとこの美咲が、叔父さんとおりて来た。
相変わらず親子仲がいいみたいだな。
「疾風、しぃちゃん、久しぶり。」
なんだかんだ隣の家で俺と仲のいい、しぃと、美咲は二人も仲がいい。
「みぃちゃん、久しぶり。」
「神楽と、伯母さん、元気?」
なぜか、美咲は親父を嫌う。
「元気だ。神楽は女遊びをやめたよ。セリちゃんがまだ好きみたい。」
「セリちゃんと、付き合ってた頃の神楽好き…」
そうだな、なんてにこりと笑って、叔父さんのほうに向き直る。
そこでは、しぃが、叔父さんに挨拶をしていた。
「いきなり、すみません。」
「一人増えたところでそんな変わらねぇ。ときに、おらっち行くで。(とりあえず俺の家に行こう。)」
その言葉に俺も美咲も動き出す。
俺が助手席で、二人は後ろに乗ってる。


