あたしは平助にボールを放り投げる。
「ディフェンスやるわ。」
「え⁈スタメンのガードに先にオフェンスをさせるんですか⁈」
「スタメンっていっても、平助は、……ね☆」
「?」
平助が、あたしに勝てることはない。
それは誰もが知ってること……。
「時雨ー。あんまり平助といちゃつくなよ?疾風が拗ねるぞー。」
「「いちゃついてませんっ!」」
あたしと、平助の声が響く。
「お、俺は拗ねねーよ⁉」
一拍空いて、疾風も、批判の声をあげる。
一個言おう、疾風。
肯定してるのと同じだよ。
一拍の間が。
「時雨ー。平助終わったら、俺な!」
「はぁーい。」
平助の次は、倫先輩。
最後が疾風かな?
「疾風は、最後でいーよな。」
「あぁ。」
でも、連続って、あたしの体力考えてくれてるのかな⁈