「時雨、疾風。あと、2分で休憩終わるぞ?」
毎回、休憩は10分。タオルとドリンクを配って回収する時間があるからね。
「ぁ、回収の時間か。疾風、ボトル頂戴?」
ん、とボトルを突き出されて、倫先輩からも受け取る。
端のほうでタオルとドリンクを回収してる、風歌に近づき手伝いを申し出る。
ボトルはあたし、タオルは風歌が回収して、部室に戻る。最近はジメジメしてるから、乾燥機を使う。
本当は天日干しがいいんだけど…
「しぃちゃん、洗剤入れすぎ!」
ぁ、え?
「そんな、何杯入れてるの?」
「え、2杯でしょ?」
「私が見てただけで、5杯は入れてた!」
5杯…やばい!
もー、ダメだ。これで終わっても危険…
「洗濯のほうは私がやるからしぃちゃんボトル洗って?」
頷いて、ボトルを洗い出す。
えっと、洗剤ー、洗剤どこだっけ…
「しぃちゃん、それ洗剤じゃないから!それ、スポドリ!」
あれ…?