保津峡の、特に、南日向はないていた。

全力でバスケした証拠だなんて、綺麗事でなら言えるけど、実際は負けた証拠。

負けたらそこでおしまいで、もうコートには立てない。


あたしたちはコートを出た。クールダウンをさせながら、疾風の足の状態をみてた。

「姫島くん。」

「南、日向。」

「やだなぁ、そんな怖い顔しないで。ただ、君と話してみたかったんだ。」

疾風はあたしに他のところへ行くように指示をした。

「ぁ、マネさんも残っててよ。」

と、南日向が、言ってくれたのでその言葉に甘えて残っていた。

「足、大丈夫?ごめんね。うちの部員が。」

「怪我は付き物だ。仕方が無い。悔しいけど。」

疾風はたんたんと答えを返していく。

「一昨年の負けをバネに勝つって言い切ったのに。負かした相手は覚えてないかなって思ったのに、僕が単純でフェイクに引っかかりやすいことも戻りが遅いこともわかってて、後輩君に託したんだよね?」