疾風の言葉に陣先輩も続く。
「絶対悔いは残すな。」
「勝ち残ろう。まだみんなといたい。」
「精一杯アシストします。」
「気合入れてくぞ。」
暁先輩、平助、トーマと続く。
「先輩たちの試合、目に焼き付けます。」
勝てるか勝てないか微妙なラインだから、みんな気合は十分。
「疾風…約束、覚えてる?」
「俺がお前をインターハイに連れて行くんだろ!」
にかっと笑ってピースサイン。
あたしはそのピースサインに駆け寄った。
まだ、おじさんのこと、解決してないのに、おじさんも目覚めてないのに、
あたし以上に辛いはずなのに…。
疾風はあたしのヒーローだ。
いつもあたしを元気づけてくれる。
そんなの、疾風しかいない。


