「しぃ、どうした?」
「ぁ、ドリンク片付けに来た。」
あたしはそう言って、ドリンクがこぼされていた場所に走り寄る。
「っ、危ないっ!」
疾風の言葉と共にあたしの体は前に傾いた。
「ってぇ…。」
「疾風⁈ごめん!」
さっきつまづいた場所を見てみると、不自然に、
ボトルが転がっていた。
あたしが入ってきた時は、なかったのに。そう思って、外をみると、
何もなかった。
「大丈夫か?」
「疾風こそ。」
「俺は大丈夫。」
あたしは、あたしも大丈夫と言って、片付けにはいる。
見事にバラバラ、
集めるのが大変。
「疾風、しばらくこういうこと、続くかもしれない。ごめん。でも、疾風は、気にしずに練習してね。」
疾風に背中を向けたまま、あたしは言ってみる?
「時雨。俺、疾風じゃなくて、倫。」
「えっ⁈い、いつの間に⁈」
入れ替わってたのかな…。
そんなわけないか☆


