「な、何よ。これがなに?あたしを、バカにするの?」
「…」
突然、伊藤が、しぃに手を出した。ほどけということらしい。しぃがほどくと今度は伊豆蔵の方へと歩いて行き、抱きしめた。
「もうやめようよ。雪歩。」
…え?っと?
「僕が引っ越してから、かなり変わったね。僕も不良になってたけど、雪歩は、人を傷つけちゃうんだね。」
「あっくん…?」
「わからなかった?そうだよね。雪歩の知ってる僕はもっと背が低くて、可愛らしいもんね。179じゃ、高すぎるかな?」
伊藤は伊豆蔵をぎゅっと、抱きしめて、離さない。
「僕、雪歩に話しかけたかった。でも、今の雪歩は、話しかけたくなかった。」
伊藤が、ゆっくり伊豆蔵の髪を撫でる。
それに反応するかのように、伊豆蔵が、顔を上げた。
…涙を、流してる?


