家でも、あたしなんか、必要じゃない。 お父さんも、お母さんも、必要としてるのは、出来のいい、妹。 知ってるんだ。 あたしのこと、家では、出来の悪い子供って言ってるくせに、 体裁を保つためだけに、一歩外へ出れば、 あたしのことを急に可愛がってくること。 あたしは所詮、お荷物ってこと。 穏やかな家庭の道具ってこと。 だって、 目が笑ってないんだから。