雨のち晴れ



…いきなり語り出した。

今度は悲劇のヒロインになりきろうってか?

「友穂お姉ちゃんは、あたしのこと嫌ってる。何にもできないバカな子だって言われる。男に媚びる脳しかない、バカな売女って言われる。お姉ちゃんもそうなのに…。」

涙なんか流さないでくれ。お前に同情しなきゃいけなくなる。

お前に同情なんかしたくない。する価値もない。

「先輩…」

「あたしだって、本当は、普通でいたい。でも無理なのよ。だって、魅せられたんだもの。血に…。」

もしかして…

「しぃ、伊豆蔵の袖捲れ!」

「え⁈」

早くと、目で訴えかける。

「な、何するの?時雨!」

「すいません、失礼します!」

袖をまくればそこには…やっぱり。

「リスト、カット。」

大量の跡が残ってる。