「なんでそれを…。」
「風歌が、養子だって、知ってたのか?」
しぃは頷いた。
「クラスの子たちと仲良くなってから、親にも歩み寄って見たら案外上手く行って、その時もう高校生だからって教えてもらったの。」
風歌も知ってるよ、と付け加える。
「その時に姉の存在まで教えてもらったのか?」
「特徴をね。風歌と同じ栗色で、腕に蝶々みたいな痣があるって言われたら、一人しか思いつかなかった。」
つまり、
「お前も養子、なのか?」
陣が問う。
たぶん、そうだろう。
じゃないと、辻褄が合わない。
「…そうよ…。」
なら、きっと、風歌以上に酷い目にあったんだろう。
「風歌は、母方の姉に引き取られて、あたしは、父方の妹に引き取られて…お母さんもお父さんも優しいけど…違うのよ。あたしは…こんな優しくされちゃいけないの…。」


