雨のち晴れ


笑い出した。

伊豆蔵が笑い出した。

「ふふ、こぉんな美人がこいつらのために頭を下げるなんて、でも足りないわ。もっと傷ついてよ、」

傷ついて…?

なんで、これ以上、しぃは

しぃは、もう充分傷ついてる。

「…傷つけばいいんですか?今までのじゃ足りないんですか?あなた何様ですか⁈あたし、もう傷つきたくない!あたしは、あたし…」

しぃは、ただ、黙って涙を流す。

「時雨…」

「雪歩様に決まってるでしょ?」

伊豆蔵の顔がすごく嬉しそうで、楽しそうで、興奮してるのがわかる。

「しぃ、やめろ。涙なんか流すな。こいつは、しぃの傷ついた顔を見たいだけだ、」

「ならどうしろっていうの?あたしは、疾風のために傷ついたらダメなの?伊藤先輩が、こんな格好させられてるのを見て、笑ってろっていうの?陣先輩の、こんなにあざだらけの姿を見てないちゃダメなの⁈」

そうだ…しぃは、仲間想いで

友達思いで、だから、傷つくのか。