「っ、疾風ぇ……。ごめんなさいっ。しぃ、ドリンクっ、ちゃんと管理してなかったからっ、ぜんっぶ、、こぼれて…ごめんなさいっ。しぃ、急いで作り直してくるっ……」
あたしは、疾風に泣きつく。
「わかったから、泣き止め。な?」
倫先輩も、乗ってくれる。
あたしたちには合図がある。
あたしが泣き真似をしたら、倫先輩もそれに乗る。
「お前らか。」
疾風がすごい顔をして、澪ちゃんと雪ちゃんを、睨む。
疾風はたんじゅ…素直だから、あたしの嘘泣きに気づいてない。
「ち、違いますよぉ…?澪わぁ他の人に命令されただけでぇ…なんにもぉ悪くないんですよぉ?」
「しぃをなかせた。」
疾風は過保護だと思う。
うん。
過保護だね。
あたしに対して。
「しぃ、あとは俺に任せて、倫と、ドリンク作ってきてくれるか?」
「う、うん。しぃ、ドリンク作ってくるね?」
涙をふく、ふりをする。
涙は流してるんだけどね。


