それでみんなで、どうにかしようって言ってたのに、いつの間にか、雪歩先輩の悪事を暴くことをメインにしようとしてる。

それじゃ意味ない。

違うんだよ。

「雪歩先輩の家に行く!」

「待てって、さっき止めたばっかりだろ⁈」

「違うの!陣先輩に会いに行く!」

陣先輩も、いるんでしょ?あの場所に。

神楽にぃは、そのあたしの言葉に黙って、頷いた。

佐倉君の家を出るとともに走り出す。

バスケのおかげで、足には、自信がある。

駅までダッシュして、電車で何分だろう?学校近くの駅から、走って3分くらいのはず。

そんなこと考えながらただ走って、走って、走った。