雨のち晴れ

疾風の休憩という声と同時に、

あたしはドリンクを取りに行った。


だけど…迂闊だった。


「!」

「時雨、どーし……!」

「作り直してきます。」

幸い、疾風は近くにいない。だから、今作り直すしか無いし、


こんなことする人、一人しかいないじゃない。あの子しか、いない。

最悪だ。

なんで、あたしの邪魔ばかり、するの?



風歌。



「風歌は、あたしのクラスメートと買い物に行ってるはずだから…、取り巻きかな。澪ちゃんと雪ちゃん?」


「なっ!」

あたしを見くびらないでくれるかな?

あたしには、風歌の行動パターンなんて、わかりきってるんだから。

「ドリンク代。」

あたしは手を差し出す。

「このドリンクは、部費で買ってたの。あたしたち部員が、こぼしたりしたなら仕方ないで終わるわ。でも、あなたたちは、部員じゃない。それに、キャップが外れているということは、故意よね。さぁ、ドリンク代、3650円払って。」

「え、でもぉ、、澪わぁ、命令されただけでぇ…。」

出たよ……。


下手な鳴き真似。

「そう、」


なら、本当の鳴き真似を見せてあげましょう。