雨のち晴れ


「私たち、証言くらいならいつでもするからね?」

あ、わかってるんだ…。あたしがお願いしたいと思ってること。

「今から湧泉に乗り込むことだって可能だよ?でも、それは逆に陣の立場が危ないかっ。」

「そっすね。」

富田先輩の言葉に平助がにこやかに頷く。

うん、いつもこうだったらすごい爽やかなのに。

いつもなんか、こう…残念。

「よし!平助!佐倉くんの家に行くよ!」

「おお。」

「佐倉…佳苗の家?私も行こうかな。」

急遽、佐倉くんに電話して、佐倉くんの家へと足を進める。

昨日はバスケ部スタメンと、私たちマネージャーで行ったけど、今日は私と平助と富田先輩。

なんだかんだ、誰も何も話さなくて、黙ってたらいつの間にか佐倉くんの家に着いた。

チャイムを押せば、メイドさんたちが出てくる。

「お邪魔します。」

佐倉くんと、佳苗先輩に用があるといえば、普通に通してくれた。

「佐倉、」

平助が部屋の中へと呼びかける。