雨のち晴れ


「それ、俺らがボコったやつじゃね?」

「なんでボコったんだ?」

まるで誘導尋問かのように、神楽さんの言葉に答えて行く不良たち。

「雪歩に頼まれたから。」

伊豆蔵雪歩に頼まれたから…?

「お前らさ、俺の方つかないか?」

「はぁ⁈なんで、俺らがむさい男の方につかなきゃいけねーんだよ。」

「聖理奈がいるけど?」

セリさんの名前を出すと同時に、不良たちは、一斉にこちらに顔を向けた。

「つきます。」

「ならさ、湧泉で、伊豆蔵雪歩が、陣を脅したっていう噂を流してくれないか?」

「それは別にいいけど、あいつそんなんで、簡単には屈しねーよ。」

それでいいと

一言だけ神楽さんは含むように笑った。

「あとは、早苗ちゃんかな。」

早苗、ちゃん?

ぁ、女バスの佐倉早苗先輩!

「早苗先輩となにか、関係が?二年くらい寝てるはずじゃ…」

「早苗ちゃん、もう目覚めてるよ?伊豆蔵雪歩から、隠すために俺と同棲してたんだけど、あれ、知らなかった?」

知らねーよっと、突っ込みたいけど、我慢する。