「陣先輩。」
俺は中学二年。こいつはきっと一年だ。
二年で、この学校のトップとなってから、俺が恐れるのは、先代の四天王である、神楽さんと、聖理奈さんだけだ。
「俺の友人が先輩のファンらしくて、紹介したいんすけど、いいっすか?」
男だと思った俺は即、二つ返事でOKした。
「じゃぁ、明日のこの時間に校門に来て欲しいっす!」
「校門?んなもん中に入れてやればいい。」
いつもと同じセリフ、
それをただいうだけ。
別にあったところでなんでもない。
「ぁ、あざーすっ!」
後輩に大きな声で礼を言われ、若干うるせぇなとおもいながら、手で追い払う。
いつも通りの午後4時。
このあと暁が俺を迎えに来るのもいつもの恒例行事。
いや、日常。


