雨のち晴れ



「陣。」

疾風が声をかけて、俺も着いて行く。伊藤はもう病室にいるらしい。

なんというか…違和感感じるのは気のせいか?

神楽さんが困った顔しながら、伊藤の上に座ってる。

しかも伊藤は、跪いている。

構図的によろしくない!

「おまえら、やめろ。」

そう言って疾風が神楽さんを、伊藤の上からどける。

「だって、暁が…」

必死に言い訳をする神楽さんがなんだか可愛かったことは俺だけの秘密にしておこう。

「...暁…?」

なんで、神楽さんが伊藤の下の名前を…?

俺たちだって呼んでないのに。

「赤羽くん、チームメイトの名前も知らないの?」

むっ…別に知らないわけじゃない、呼んでないだけで。そう言いたいのを我慢する。

「ま、いっか。暁と、陣は俺が中3の時の弟分。可愛かったんだよなぁ…今も十分可愛いけど。」

陣は180超えてるし、伊藤だって180ちかい身長のはずだ。

神楽さんは、ギリギリ170くらい。疾風より低いし。