雨のち晴れ



「兄貴、しぃと、風歌にベタ惚れなんだよ。」

つまり、時雨が、嫌なやつはとことん嫌うってことか…、

「一時期、時雨のやつ、お前の怪我を神楽さんがつけたんじゃないかって言ってたくらいなのにな。」

「まぁ、あいつ変なやつだけど、心広いからな。」

なんだかんだ言って、あの人は、いい人だし、疾風もあの人のことが好きなんだろうな。

それに俺が、神楽さんに倫と呼ばれてキレた時も、ゴメンねーと、軽く流し、赤羽くんと呼び直したりするような人だ。

「さて行くか。」

「どこに、てか、神楽さんは?」

「あいつはもう向こうにいる。」

もう…?

陣と神楽さんは、知り合いなのか?

いや、知り合いのはずが…ないよな?

うん、学校違うし。

あいつらは不良じゃないだろうし。