雨のち晴れ


もしかしたらただの自己満足かもしれない。

それなら、それでもいいよ。

先輩が望んで無くても、あたしは陣先輩にかけられてるこんな無実の罪を、払いたい。

「協力するに決まってんだろ!どーせ、これから作戦とか決めるんだろ?作戦決めたらメールしろよな。平助。」

「あぁ。必ずする。」

男子はトーマと平助の元に、女子があたしの元に集まってくる。

「あたしらにもちゃんと言ってね?男子よりは非力かもしれないけど、時雨の力になりたいから!」

「ありがとう。」

陣先輩、友達っていいですね。

助け合うって、なんだか嬉しい。

助けて、その言葉が響くんだ。

「時雨?」

「平助、本田、行けるか?」

疾風と、倫先輩と、佐倉くんが、迎えに来てくれた。

三人は残ってるクラスメートにびっくりしたみたい。

「俺のクラスなんて一人も残ってなかったのに…。ぁ、時雨先輩、風歌ちゃんの荷物、持ってきました。」

「ありがとう。あとはあたしが持つね。」

「それは大丈夫なんですけど、伊藤先輩も、風歌ちゃんも、俺の家知りませんよね?」

ぁ、と、バスケ部全員で顔を見合わせる。

風歌も、伊藤先輩もケータイを持ち歩かないタイプだし、今だにメールの漢字変換が苦手だし…。

「いちかばちか、風歌に電話を…」

電話をかける。
カバンにケータイがないことを祈って。

突如鳴り響いた着信音は。

「風歌のカバンの中…」

風歌ぁぁぁぁ!