あたしたちは頷くと、一斉にクラスへと戻る。
荷物を取りに行かなくてはならない。
「平助、トーマ。みんな、手伝ってくれるよね…?」
「少なくともクラスメートはな。」
あたしのことがなくなって以来、平和なクラス。
「時雨、平助もトーマも遅い!どんなけ待ったと思ってるの⁇」
…みんな…
みんな残ってる!
「みんな…」
「時雨の先輩が悪いやつだと思わねーし、俺、伊豆蔵先輩に脅されたことあるんだよな。」
「あたしも。去年卒業したサッカー部の先輩と付き合ってるんだけど、今だに別れろって命令してくるんだよ?」
反伊豆蔵派が、多いのかな…
「それに時雨のことだって、さいしょはなしかけた奴はたいてい、伊豆蔵先輩に男女構わず殴られるんだぜ。しかも大量の男使って。」
…え?
「直接、手を出したのもいたけど、何人かすごく苦しそうな顔してるこいたでしょ?その子たち、伊豆蔵先輩に弱み握られて、シカトするしかなかったって。」
伊豆蔵雪歩が裏で全部操ってたの?
あたしへのいじめも、倫先輩へのいじめも疾風や…他の部員たちへの、も。


