雨のち晴れ


あたしの言葉に、三人とも落胆したのがわかる、


あたしや、疾風、倫先輩、トーマは普通の一般家庭。母親がパートしてたりはあるけど、基本は普通。

平助は、親の離婚で母子家庭だし、伊藤先輩は、おばあちゃんと2人暮らしだったはず。

「佐倉も、普通の家庭だよな」

「いえ、一応会社経営してます。この、伊豆蔵って、ウチの傘下ですよ。」

まさかの…雪歩先輩より上の立場…!

「権力振りかざすことは無理を言えば可能ですが…俺の家、あんまり、権力使うの好まないので…。」

まぁ、確かに息子の名誉がって話なら別だけど…息子の先輩の名誉、だったらねえ…。

「それに、潰せるなら、さっさと潰してますよ。伊豆蔵雪歩先輩、俺の姉、潰してますから。」

姉…?

「知らないですか?留年して今も来てない不登校生徒。確か、2年の夏休みに、屋上から伊豆蔵雪歩に落とされたっていう。あれ、俺の姉です。」

去年の話…!

「もしかして、佐倉、沙苗先輩…。」