「倫、ごめん、続き、いいよ。」
「あぁ。じゃぁ、白ボールから、本気じゃなかったやつ、体育館30周な。」
疾風が言うように、疾風がいう言い方で言う。
「えぇー!」
「倫先輩、キツイっすよー!」
「はい、今文句言ったやつ40周。」
陣がピシャリと言い放つ。
こんなことをしてる間に、疾風は、何を思って、何をしているのだろうか。
疾風は、どんな想いでおじさんの、自分の父親のそばにいるんだろうか。
想像したってわかるわけがないけど、想像してしまう。
一年も音信不通だった、父親が今更倒れたと言うんだから。
「倫、ぼーっとしてるぞ?」
「悪りぃ。」
頭を振り払って俺は、笛を吹いた。


