雨のち晴れ


「あぁ。」

俺は頷いて、ゴール下で、ボール拾いをする。

「平助、」

陣が平助を呼ぶ。

何かあったのだろうか?

いや、何かするのか?

「みんな注目。今から、ゲームやる。」

ゲーム…。

部長がいない時は余計な練習はしないで、ゲームをやる。

それは、俺たち以前からのきまり。

「チームは、スタメン対、他。」

でも、このチームの組み合わせは初めてだ。

「スタメンの方は一人足りないから、佐倉、入ってくれ。倫は、審判頼む、」

俺は頷いて、準備をする。

ビブスに、ホイッスル。それから、朝練の時の作り置きのドリンクも、部室に取りに行く。

そういえば、佐倉は、平助と互角に戦う1年だ。

きっと、平助と組んだらすごいことになるだろうな、とぼんやり思ってた。

「陣先輩!伊藤先輩!藤堂先輩!本田先輩!よろしくお願いします!」

しかも、こいつは、それを鼻にかけないし、レギュラーのしかもスタメンとバスケがしたいんだろうなと思う。

じゃなきゃ、あんなに目をキラキラさせて、よろしくお願いしますなんて言わないだろう。