電話を切って、時雨たちのところへ急ぐ。

「風歌。」

「はぅ?倫先輩。」

扉の近くで、こぼれたボールを拾ってる風歌に声を掛ける。

時雨は、ちゃっかり参加してるようだ。

「時雨と、疾風の荷物持って、中崎総合病院に行ってくれないか?」

「ぁ、はい。」

風歌は、俺に返事をして、飯嶋に声をかけた。

「飯嶋くん、ボール拾いお願いできるかな?」

「わかった。」

俺にしぃちゃん呼んできます、と一言告げて、時雨のところに走る。

風歌から、話を聞いた時雨は陣に走り寄って何かを話し、俺のところに走ってきて、陣に話をつけたと言って、部室へ戻った。

きっと自分の着替えと、荷物の準備だろう。

「陣、後は俺が陣のサポート、するから。」

「頼むぞ。」