「…時雨と風歌。疾風の荷物まとめてくるから、陣のサポートしてくれ。」
「はい。」
そう言って、俺は体育館を後にする。
疾風のロッカーを開ける。
もちろん荷物が残ってる。
部長である疾風のロッカーは高めのところにある。
なぜか、部長、副部長、レギュラーのロッカーは一番上にある。二段目からがヒラ部員。今でも強いが、全国優勝してた全盛期の名残で、広い部室にたくさんのロッカー。
マネージャー用の、ロッカーもある。
…あいつ、戻ってくるからまとめときゃいいかと思ったけど、ケータイ忘れてんじゃねぇか。
流石にそれはやばいだろ。
残りのことは時雨と風歌がいなくても、俺一人でも、できるよな。
あいつらに荷物を持って行ってもらうのが一番か。
おじさん、大丈夫か…?
最後にあったのは、高1の、春だっけ。


