部活途中の格好で校門を駆け抜けようとすると、教師陣が止める。
それを、追いかけてきたらしい、しぃが教師陣を止めて、説明してくれる。
その間に俺は走る。ただ、走る。
とんでもねぇ親父で大嫌いなやつだけど、俺の親父であることは変わらない。
家まで、走り続けて約10分…。
兄貴の後ろ姿が見える。
カラカラに乾いた喉で、最後に一度…兄貴の名を叫んだ。
「!疾風…!」
兄貴が驚いた顔で俺を見る。
「部活の格好のままじゃねーか?制服は?鞄は?」
「その辺は、時雨たちがなんとかしてくれる。親父は?」
親父のために俺は帰ってきたんだ。
親父が倒れたって兄貴が言うから。
「…ついて、来い。」


