今日の二限目が終わった時間。 あたしは校舎裏に呼ばれた。 呼んだのは、一年の時にあたしたち三人と同じクラスだった森田くん。 「俺と、付き合おう」 「なんで?」 「マイが好きだから」 「あたしは好きじゃない」 「これから好きになればいい」 「無理だよ、あたし、今好きな人いるし」 「誰?」 「和也」 「彼女いるじゃん」 「うん、いるよ」 「誰かまでは知らないけど」 「ミカ」 「は?」