奏がぶっ壊した「RedDate.」には、2つの特徴があった。
1つ目は、「BlueDate.」のコピーに近いこと。
2つ目は、「BlueDate.」と違い、壊れにくいということだ。
奏がどのように壊したか、などわからないほどだった。
『………作り直しかなぁ……』
ボソっと言った。
『………ごめん……』
奏が反射的に謝ってきた。
今までなら、バカにして逃げたのに。
「RedDate.」の重要さが分かったみたいだ。
『……じゃあ、直すの90%奏がやってよ』
『………無理だろ。コレは蘭しかできねぇやつだろ。』
奏は諦めた顔で言う。