偽りの言葉

「なんでもないよ?
料理していたら間違って切ってしまったんだ」

嘘に決まっているけどね
笑顔でそう答える
僕達は猫被りだからね…

「そっか…良かった…
リスカとかだったらどうしようかと…」

リスカ…ねぇ…
前はしていたな…
すっかり傷は治って見えなくなってしまったけどね…

「ねぇ…ソラ?」

また甘い声…
気持ち悪い

「なんだい?」
笑顔で答えた

「愛してるよ…///」

わざわざ顔を赤らめて…
気持ち悪い

「僕もだよ…?」

にっこりと笑い、額にキスをする

真っ赤になる女…
…この女…なんて名前だっけ?