新学期…

僕にとっては憂鬱なだけだ…

学校なんて要らない
リサがいればそれでいいのだから

「リサ…おはよう
…起きて」

「んん…ソラ…おはよう…」

…休みのままが良かった…
手錠をとらなくてはならないから…

お互いの手首につながっている真っ黒な手錠…
リサも僕も手首に血がにじんでいる…

「今日からこの手錠も外さなきゃいけないんだね…」

ジャラ…と、彼女の腕ごと自分の腕を持ち上げてみる

少し…紅い…僕の手首…
僕を嘲笑うように僕をみつめる血液たち…

「そう…だね…さみしいな…」

少し淋しそうに笑うリサ…
美しいリサが僕以外にみられるなんて…

…僕は悲しくて狂ってしまいそうだよ…

カチャカチャ…とリサが僕の手首から手錠を外す…

続いて僕が、リサは手錠から手錠を外す…

支度を終えて…学校に向かった