「まあ情報通だからな
それより俺は貴男じゃなくて榊原晶」
「何て呼べば良い?」
「好きなように」
「じゃアキ…」
「え?アキ?
初めて呼ばれるよ」
アキは苦笑いをした
「駄目?」
「いや良いけどさ、女みてぇな名前」
「女好きだから丁度、良いんじゃない?」
「よく俺が女好きだって解ったな」
「見れば解る…」
「へぇ」
私は黒い携帯を出して思った
神田に礼を言っていなかったと
私は席を立った
「どうした?」
「ちょっと電話してくる…」
「あぁ
次、福岡の授業だから遅れないようにしろよ」
「えぇ…」
私は教室を出た
一年の棟と本館を繋いだ渡り廊下が丁度、人が居なかったので
そこで電話を掛けた
五回、コールが鳴って出た
「すいません遅れました」
「いえ…大丈夫です…」
「何か困った事でも?」
「いえ…
マンションの事を礼を言おうと思いまして…
ありがとうございます…」
「あぁ、大丈夫ですよ
それより行きました?」

