「いえ‥そんな事ありません‥」
「おっと‥
自己紹介がまだでしたな
私は、この神田組五代目、組長、神田 昌樹(カンダ マサキ)です
お見知りおきを」
私は頭を下げた
自己紹介をされてどうしろというのだ‥
「さあ今度はお嬢さんの番だよ」
は?
「私の事はご存知のはずですが‥」
「初対面の時は相手が知っていても挨拶するのが礼儀ですよ」
「そうですね‥
私は紅沙耶と言います」
「ほぅ‥それだけかね?」
「…どういう意味ですか?」
「これから関わっていくのにそれだけかね?」
「…先にお話しときますが私は今後、貴男とは関わらないです‥
ですから自己紹介など必要ないです‥」
「…」
一時、静寂になった
「ほう‥
林が言っていたのは本当のようだな」
私は神田組、組長を見た
「中々、協力はしてくれない」
「当たり前です‥
あたしはもう殺さないと林さんに言ったはずです‥」