「自首、ですか?!」
「神田組から雇われた事は話さないから安心して…」
「そうですか‥」
「何か神田組に情入れるようになったわね…
もうそこでずっと?」
「えぇ、二年間居ますからね
もう居場所になってます」
「そう…
じゃ神田さんに言っといてくれる?
辞めるって…
それからこの携帯も返すわ…」
私はポケットから仕事の黒い携帯を出して林健に渡した
名前は違っても、もう私の中では林田兼じゃなく林健だ
「解りました」
「後、このマンションも…」
「ご家族の所に戻るんですか?」
「えぇ…
今の学校も辞めて転校するわ…
正体がばれたしね…」
「あの人達は正体がばれても、いつも通り接してくれますよ」
「自分なりの決断…」
「そうですか」
「えぇ…
さて貴男とは今日限りで会う事は無いわね…」
「何処かで会う事はあると思いますけどね」
「さあ…それは神様次第…」
「神様、ですか
居ますかね?」
「さあ…
信じていれば居るんじゃないかしら?」
「そうですね」
神様が居たら私達は幸せでしょうね