「貴男が「黒の紳士」って事は知らないの?」
「はい知りません」
「じゃあ何で神田は私の事を知っていたの?」
「名前、だと思います
組長は結構、頭がキレるので紅沙耶は「緋の華」だと解ったのでしょう」
「名前って
「緋社」の間では呼び名で呼び合っていたはずなのに
何で名前が知れ渡るの?」
「組長、色々、人材を集めているらしく、たまたま見つけたらしいです
紅沙耶という名前が「緋の華」だという事は何処の誰だか知りませんが
知ってたらしいのです」
「そう…
それは迂濶だったわ…
貴男みたいに偽名を使えば良かったわ…」
「俺が偽名を使ったのはたまたまです
信頼していない所に入るのですからね
ましては皆が敵視している暴力団ですから」
「そう…
じゃあ浩哉との事も知ってるって訳ね…」

