「…嘘、だろ‥?」



「嘘じゃない」




「…」



「だから、俺が死んだら沙耶の隣に居てやってくれ」



「それは‥」




「頼む

最後の頼みだ



「漆黒の狼」としてじゃなく親友としての頼みだ


お願いだ兼






沙耶の、傍に居てやってくれ」








「浩哉…」




浩哉の目は凄く真剣で覚悟を決めているような目でもあった










「解った」



「ありがとう」




「いや、親友からの頼みだから」




「兼には凄く迷惑を掛けるな」



「気にするな」














「じゃ‥「緋社」と沙耶を宜しく頼む」