「雅!
怖かったよね、おばけ屋敷」



「こ、怖くなんかな、なかったし!」




雅が噛みながら言った








…怖かったんだな








「嘘付け、ギャーギャー言ってたくせに」




コウが鬱陶しそうに言った



雅が騒いだら煩そうだ



想像できる








「やっぱり雅は味方だー」




りゅうがニッコリしながら雅の肩に手を回した




「ち、ちげぇよ!

てか、離せー!」



「ほっとこうか」




コウがニッコリしながら言った




「だな」




私達は雅とりゅうを残しその場を後にした








「何処、行く?」



「何処でも…」




「ぁ、そう言えば後夜祭あるよね」



「あぁ」





「後夜祭って何だ?」