私は電車に乗り一駅乗り継ぎ降りて酒井の職場に向かった
着いた場所は普通の工場らしき建物だった
その近くに喫茶店があったのでそこに入る事にした
「いらっしゃいませー」
一人の店員がやってきて
「お一人さまですか?」
「はい…」
「では、こちらにどうぞー」
私は奥の窓側の席に案内された
あ、丁度、建物の入り口が見えるから良かった
「ご注文、どうしますか?」
「紅茶で…」
「かしこまりましたー」
そう言って店員は下がった
私は仕事の携帯を出して酒井の顔写真を見た
そこらへんに居そうな平々凡々な顔だ
今は4時半
多分、まだ2時間以上は時間がありそうだ
携帯を机の上に置いた
私は気ままに待つ事にした
「おまたせしましたー」
紅茶が運ばれてきた
「ありがとうございます…」
「ごゆっくりー」
はい、ごゆっくりさせていただきます…
あ、ちゃんとホットだわ
今の時期は冬だ

