「いちについて~」


「ドン!!」


あたしが走りだすと川田さんも走りだす。


え?川田さんってこんなに遅かった?
川田さんはあたしのすぐ横を走っている。

あと少しでゴールって所で川田さんからとんでもない事を言った。

「あんたなんか死ねばいいのよ。」


その言葉を聞き終えた後川田さんがあたしに足を引っ掻けてきた。





ズシャーーーー




「い……いたぁ」

もちろん一生懸命走ってたあたしは急に止まることも出来ないまま転んでしまった。


「ゴール!川田8秒38。お~い早乙女~ボケッとしないで早く走れ~」

『やだぁ~早乙女さんったら転けるだなんて~』

<<<くすくす>>>


血が出てとまらない…

笑われてる………

やだ…………

誰か助けて……


優……

あたしが泣きそうになっていたとき



「おい。お前らの目は節穴か??」


そう言ってくれたのは


「…優……」