「おはよう」

「おはよう」夏休み明け、私は親友の真優美と挨拶を交わした。

「んじゃぁ行きますか!」

「うん」

真優美は4年生にこのE学校へ転入してきた。当時の人数が多かったため席は私の隣しか空いていなかった。
これがきっかけで私と真優美は仲良くなった。運が良い事に家も近く一緒に帰るのがほとんどだ。



それは今になっても変わらない。
きっと、この先何があっても絶対に壊れる事はないと思う。いや、思いたい。
そう考えているうちに真優美の姿は既になかった。
「如何したの実奈!学校遅れるよ!」

「あ、ゴメン、今行く!」

そして、いつもの通り私と真優美は学校へ行ったのだ。



真優美とこの先何もないと信じて