twin∞soul

流と私は自転車をひいて、いつかのキスをした公園でゆっくりと話をする事にした。

「何だ、俺に話したい事って」

「あのね、今月末の土日ってヒマ?もし空いてたら、どこか遊びに行かない?」

図々しくも、あっさり言ってしまった。

言った後に、恥ずかしさで赤面。

でも、この気持ちは押さえられませんので悪しからず。

「...土日か...」

流は、遠くを見つめた。

「忙しい?無理?ダメ?」

覗き込んで返事を待つ。

「…俺はいいよ。でも笑は大丈夫なのか?泊まりがけで行くんだろ?」

あっ...!

そうか、すっかり泊まりがけという事を忘れていた。

流と長い時間、一緒に居たいという気持ちが強すぎて、頭から一泊が吹っ飛んでいた。

「泊まりがけだとか、あえて聞かないでよ!私だって流と同じ34歳だよ?誰がこの年で心配するっていうの?いい加減にガキ扱いは止めてよね!」

「はいはい」

「二度返事は感じが悪いから止めて!」

「で、どこ行きたい?」

「な、夏はやっぱり海でしょ?ドライブしてランチして砂浜を散歩して、夕日が沈むのを見て夜は星に夜景にぃ~、ロマンチックなプランでしょ?」

「古臭いプランだな...」

「ちょっとぉ、あんたなぁ!」

私は流をドツく。