twin∞soul

「犬って言ったり猿って言ったり、ウサギまで出てきて、例えが面白いよね、あの人」

「笑?会いたい時は会いたいって、メールくれたら会いに行ったのに」

「ごめんなさい」

「以前にも言ったとは思うが、お前はうちの会社とは関わりのない人間なんだから。どこで誰が見て、噂になるか分からない。俺の職場は野郎ばかりじゃない、女子社員もいる...言ってる意味分かるよな?」

「うん、ごめんなさい」

「笑が会いたい時も、俺が会いたい時も、俺から絶対会いに行くんだから。いらん心配や遠慮はするな。分かったか?」

「うん...」

迷惑だったんだ。

困らせちゃったんだね、私。

嫌いにならないで、流...。

もう、こんな思いさせないから。

「笑はいつでも思ったまま、俺に気持ちをぶつければいいんだよ。俺だって笑に対して思うがままに気持ちを押し付けてるから。...って、こんな事を俺に言わせるんじゃねぇよ、アホッ」

流は俯いて、しばらく顔を上げない。

あっ...。

もしかして自分で言って、照れてるとかぁ?

可愛いじゃん。

「うん、約束する!」

流の優しさが、どんどん増していくから、嬉しいよ。