twin∞soul

「そんなで、いいのか流?」

「...いい、俺自身の問題だ」

「おまえ、変わったな...」

真っ直ぐな視線で、流を見つめる優しいお兄さん。

その視線をそらして、私を見つめる流。

見つめられて、頭を傾げて笑顔を向ける私。

戻って来るなり、優しいお兄さんはまた軽い感じで私に言った。

「笑ちゃんが可愛いって、自慢されちゃったよ。熱いね、お二人さん」

「エヘッ☆」

私はもう赤面しまくりで、顔面を両手で隠していた。

流は表情一つ変えないで、おでこの汗を黙って静かに拭いていた。

「俺はお邪魔虫だから行くわ。流、二兎追う者は何とかってのになる前に、どっかでケリつけとけよ 」

「チッ…」

流は厄介そうに舌打ちをした。

「バイバイ、笑ちゃん♪」

「うん、バイバイ優しいお兄さん♪」

私は手を振って見送った。